楽天の三木谷氏の「たかが英語!」を読みました
楽天の社長の三木谷浩史さんが、4年ほど前に出版した本を読みました。
実に興味深い。
内容としましては、楽天の社内公用語を英語にする取り組みの、経緯と成果をまとめたものとなります。
インターネット企業は、英語を習得して、英語での情報収集とコミュニケーションをはかれないとスピードについていけず勝ち残れないという考え。
私とおんなじこと考えてたー!しかもより明確に、しかももっと大きな規模で。
そうなんですよ。私が英語を使えるようになりたいと思ったのも、世界相手にビジネスをやりたいという理由が根底。いきなり始めるわけではないですし、具体的に何をやるということもないんですけど。
まあ「やってみたい」ぐらいが適切です。
またはこの先、日本がもしダメになった場合、私は日本にしがみつくのではなく、もっと柔軟に打って出たいとも考えています。
その時に英語を始めていては手遅れになりかねません。だから今のうちから、遊び半分で英語を使えるようになっておこうと思ったんです。
1,000時間が壁
物の習熟には時間がかかります。勉強でもなんでも、時間より集中力という考え方もありますけど、やはり単純に触れていたり携わっている時間が長くなると熟練してきます。
10,000時間やっているとプロレベルになるという、1万時間ルールというのを聞いたことがあるでしょうか。
もちろん10,000時間になった瞬間、ドラクエの経験値みたいにレベルアップするわけではありません。時間を重ねるごとに、だんだん完成に近づいていくのです。
この本の中で、言語を一通り使えるようになるには、多くの人を観察した結果1000時間だったとありました。
これは日本に来た外国人見てたら、だいたいそれぐらいでみんなが日本語を覚えたところから始まっています。
それなら日本人の英語も、それぐらいで覚えるのじゃないかと仮説を立て、そして実行したようです。
仮説→実行→検証→仕組化
これ、楽天の成功のコンセプトの一つらしいんですけど、良さそうなのでメモしておきます。
1万時間は途方もない数字ですけど、1,000時間なら、コツコツやっていれば達成できる時間です。1,000時間を超えたとき、また違う展開が待っていると思うので、そこを目指してまず頑張りたいと思います。
ほかには
英語もパソコンと同じでツールだ、という言葉にも共感しました。使えるから偉いんじゃなく、使って何ができるかが大切だと。
「今度から業務にパソコンが必要になります」「今度から業務に英語が必要になります」これは同じこと。誰でもコミュニケーションをとるぐらいのレベルまでなら、難しいことではない。たかが英語なんですよっていう本でした。